小田原・箱根エリアにロケが集中

テレビ業界動向


多くのテレビ番組の取材チームが、小田原・箱根エリアを訪れている。日によっては3クルー(3チーム)がロケーションを行っていることもある。


メディアを活用することが地域活性の起爆剤に。

小田原・箱根にロケーションが集中してきたことには、5つの理由があると言われている。①小田原・箱根はキー局から近く日帰りロケーションが可能であり効率がよいこと。②取材のポイントになる拠点が多く番組が構成しやすいこと。③海、川、山、歴史、温泉、ホテル、旅館、グルメ、隠れ家的施設などが揃っていること。④撮影に対する理解と協力が得られやすいこと。⑤新幹線、在来線、高速道路など交通の便が良く対応が自在であること。などが挙げられる。

番組などで取り上げられることは、多くの視聴者に情報が届くことになり、その宣伝効果は大きい。しかし取り上げられたからと言っても最終的には購入者の評価が大切となる。番組製作者側もこうしたことに敏感。自ら自信の持てる商品や店舗、施設などを番組で紹介することになる。

そうした中で、多くの番組に取り上げられているのが「ギョサン」。小笠原で漁業に従事している人が愛用しているサンダルで、滑りにくく、鼻緒が抜けにくく、あわせてすぐに乾くという特長がある。職業用のサンダルであるために機能が重視されている。その機能が評価されて一般島民も使用するようになった。

このサンダルに注目し販売をしているのが「マツシタ靴店」(神奈川県小田原市栄町1、TEL 0465-24-2233)。小田原駅から徒歩5分。地元メディアが紹介したのがきっかけとなり、新聞、テレビ、ウェブサイト新聞などで取り上げられた。それだけではない。滑りやすい職場などで利用するケースが多くなり、メディアや口コミで広く知れわたった。

「品質が確かだから番組で取り上げても安心できる」(テレビ製作会社ディレクター)との声も多く、小田原・箱根のお土産に購入する人も増加している。同店の松下善彦さんは「より多くの人に知ってもらえるので取材されるのはありがたい。私どもの店だけでなく、小田原・箱根全体がメディアに取り上げられることは地域の活性化につながっていく。これからも協力し合って地域ブランドを育てていきたい。商品ブランドだけでなく、小田原箱根そのものまでブランド化してきたい」と話す。同店では、昨年発売した「雪駄(せった)サン」も好評で、女性からの問合せもあるという。

温泉番組、ぶらり旅番組、グルメ番組、ランキング番組などで、しばらくはこうした状態が続くと思われる。

◎「マツシタ靴店」オフィシャルサイト


「マツシタ靴店」の店頭の様子。並ぶのがギョサン。

  • この記事のURL
  • このエントリーをはてなブックマークに追加