乳がん特集=私は男性。マンモ検診を体験。

乳がん検診に威力を発揮するマンモグラフィ


先日、乳がん・マンモグラフィー検診(乳房レントゲン撮影)を受けた。「私は男性。35歳で初めての経験」。


マンモグラフィ検査で乳がん検診体験

参考資料によると男:女の発病比率は、1対99。一般的にその多くは「女性が受ける検診」という概念ではあるが、各メディアやピンク・リボンキャンペーン等でその検診の必要性は耳にしていた。検査日当日、マンモグラフィー検査認定の病院へ。やはり男性の身分、病院の待合室では不安とともに何処となく自分の居場所を探していた。

まずは、血圧、身長、体重の測定や一般的な問診(喫煙の有無やアルコール摂取の頻度等)を少々。続いては、乳がん検診における問診と同意書にサインをする。項目は全7質問。「豊胸術」?「乳房温存治療」?「妊娠」?「授乳中」?・・・。男性である私にとって、そのチェックシートはほぼ「いいえ」で埋め尽くされた。

続いて実検査。いわゆるマンモグラフィー検査。検査技師は・・・女性。な~んとなく恥ずかしい気にもなったが、相手はプロ。私は毅然と立ち向かった。私は細身で胸部もそれほど豊かではない。しかし検査技師の彼女は至って冷静に検査方法の説明をしてくれた。

通常、女性の検診の場合は2方向(横と縦)から胸部全体を挟み、左右で合計4枚撮影するのだが、私の場合は胸部が乏しいせいか縦方向のみの左右2枚の撮影と判断。脇の部分から寄せ上げた胸部全体を挟み込む。「痛い」と聞いていたが、それほどの痛みは感じなかった。

撮影後、彼女が「はい、終了です。写ってると良いですね」と笑顔。彼女のこの冷静な対応がきっかけなのだろうか、その瞬間から私の中で「マンモグラフィー検査は、女性だけが受ける検査ではない」「乳がんは、女性だけの病気ではない」という思いを抱くようになっていた。

検査後、診察室にて専門医から検査結果を告げられる。目の前のシャーカステン(X線を映し出す装置)には、マンモグラフィーによるレントゲン写真が張り出されていた。なんとも乏しい胸・・・。しかし微かではあるが少々恥ずかしげに見える「乳腺」も写ってくれていた。その写真を診てだろうか、先生は冗談ながらも少々笑みを浮かべながら丁寧に乳がんについての知識、そしてマンモグラフィー検査の大切さを教えてくれた。

「乳がんは男性にとって決して無関係な病気ではないこと」
「乳腺がある限り発病の可能性は十分にあること」
「日本人は40歳から発病の確立が高まる」
「女性に比べると男性は、乳がんの進行が速い」
「男性でも日頃からの検診や、自己検診による触診は忘れずに」
など、印象に残ることばかり。

そして肝心の検査結果は・・・問題無しのレベル1。
男性にとって自分の胸はあまり意識しない部位ではあると思うが、改めて大切な体の一部であることを実感すると同時に、自分の胸が愛おしく感じられた一幕。特に男性は日頃から乳がんへの意識が薄いだけに、腫瘍が発見された時にはすでに悪性化・・・。自分を問いただしてみても、実際に起こり得る「乳がんの方程式」だと実感した。

診察料を払い病院を出ようとしたところ、先ほどの検査技師の女性が駆けつけ、私にこう言った。「あの・・・、この検査結果、参考にさせてもらえますか?」。聞くと、見事、マンモグラフィー検診男性・第1号とのこと。おそらく院内の資料に使うのだろうか、私の貧乳が何かの役に立つのならばと、間髪入れず「どうぞ、使ってやって下さい!」と笑顔で返した。

病院を出ると、風がひとつ。なぜか清々しい気持で一杯になった。

※この記事の取材は、日報ニュースドットコムが行い発信されたものです。


検診では異常なしとの結果に。

  • この記事のURL
  • このエントリーをはてなブックマークに追加